介護士に体力が必要な理由とは?

職種や現場にもよりますが、一般的に介護士は体力勝負の仕事と言えます。というのも、まず日々の業務をするにあたって、非常に多く歩くからです。事務所と利用者の方の部屋や食堂、お風呂など、さまざまな場所を行き来しますし、利用者さんの対応のためにかなり動きます。

それに加えて、力を使う業務を行うシーンも多く出てきます。身体機能が制限されている方を起こしたり、車いすに移したりする必要がありますし、入浴介助などでは体を支える時間も長くなります。こうした業務では単に力を使うだけでなく、きつい姿勢の中ですることが多いので、余計に体力を消耗してしまうのです。他にも、重い荷物を運んだり車いすを押したりするケースも多々ありますので、介助ではない業務でも体力を使います。

こうした身体的な負荷がかかるという点に加えて、介護士は精神的な負担を感じることも少なくありません。ちょっとした不注意で利用者さんが転倒することもありますし、思わぬアクシデントにつながることもあります。常に緊張感を持って働くので、疲れが出やすいのです。そして、時にはお世話をしてきた利用者さんが急変するといった状況に立ち会うこともありますので、メンタル面でも強くないといけません。こうしたメンタルへの負担は、身体にも影響を与えるものですので二重に体力が求められるというわけです。

こうしたことから、介護士として仕事を続けていくためには、体力やメンタル力を付けていく必要があります。そして、スキルアップをしてより効率よく業務ができるように技術を学ぶことも重要になってきます。